Home.

Home.  さよなら思い出と住み慣れた部屋なのに好きになれなかった場所。

考えると、思うと、涙が出てくるのはなぜだろう。
ショコラとチョコレートにどうしたいかと聞いても彼らの望みがわからない。

引っ越しをして、見慣れた愛猫の並んだ猫背が見れなくなるかもしれないと
一瞬感じても、閉じ込めておきたくないから、外へ行っても安心な場所へ
連れて行きたい。私の安心のために閉鎖的な一生をおくらせたくない。
1日に数時間の庭の散歩しかさせてあげれない。
なんと "不" 自然なことだろう。

今度は私が待っている番、私が留守番をするから、
あなたたちが謳歌していらっしゃい...
でも日帰りでね。

ドキドキどきどきしながら
引っ越すという決断に飛び込む寸前に足がすくんでいる。

ショコラとチョコレートが住み慣れたここ。
このこたちの経験も知識も、思い出も全てここにある。
でもきっと引っ越しして野山をしれば、
ここへ置いていこうとする全てと
離れても留守番の毎日よりいいに違いない。

愛猫との時間ができるなら
私はドラッグストアのキャッシャーでよい。
やりたいことは全てやった。
世界中も旅して美味しいものもたくさん食べた。
私が欲しいのは
愛しいものとの時間。
その中で花を育てて飾れたら充分。

さよなら思い出と住み慣れた部屋なのに好きになれなかった場所。