Lovely friend.


春の初めにやってきた彼女は、冬の初めにまた訪ねて来てくれた。とても大切な人。以前はアナベルやプラムを両手にいっぱい抱えて、小さい彼女自身がお土産で埋もそうだった。今日は突然だった。私の好きな " 突然 "。 でも本当に突然で笑えた。なぜなら今日に限って私は立て込んでいたから。またしても彼女を1時間近く駅で待たせてしまい....
それでも嬉しくて冬の最後にひと吹きしてくれた暖かな風のようで大歓迎だった。

火曜日が私の料理の仕込みの日なのだけれど、今日は奇しくも Monday ! 昨日に全て完食させ、肉とミルク、チーズなど完食した日曜日の後だった。

チキンとミルクブレッドだけ買って、ハーブを摘みローストチキンを作ってサンドイッチにしようとスーパーに寄ろうといったら、彼女はすでにランチ用のブレッドは買ってきたとのこと。なので駅からそのまま山小屋まで帰り、すぐに紅茶を入れた。

もう話したいこと山盛りだからとても早口で喋るのだけれど、話している途中で、もっと話したかったことを思い出してしまい、ごっちゃごちゃになった。

同じ想いを植物に想うひとだから...それだけで私の中では大切な人となる。
それはただ単に、植物は強いねとか、可愛いねとかそういうことではない。
私と状況は違っても同じ想い、痛みを共有できるという期待や道場でもない。

いつものことながらあっという間に彼女を帰りの電車に乗せるべく駅へ送る時間に。
愛車のファルコンではなかった今日、車検ショップに車を返しに行かなくてはと...気づくと紙袋が...忘れ物だ !! 折り返せば間に合うかもと思い電話をしたら、電車に乗り、扉が閉じたところだった。なので私が郵送で送るねというと、私に食べてしまってくれと言う。
中身もみないまま私は山小屋に帰り、夕方の作業を終え、車検ショップにファルコンを迎えに行き...帰宅後、その紙袋の中を拝見してびっくり。こ、こ、これは一人でいただくには勿体無い。大好きな北の魔女。いつもお世話になっているので何かしたいと思っていた。
だからティータームにといくつか持っていき、訳を話したら遠慮なくいただいてくれ、大変喜んでくれた。そして私の中に一つ企みが ....  

なんだかやっぱり...強く見える、きっと彼女は強くなった。最初からじゃなくて、強くならざるおえなかったから、植物のように環境に応じて強くなったような人。だから本来の繊細さが垣間見える。そこがとても...なんて言うのか人間としての本来の弱さで繊細さで、愛おしく大切にされるところだと想う。