The snow melts like a flower blooms.

花が咲くように雪はとけていく。

一年で一番美しい朝はこの寒さの中、突然やってくる。ダイヤモンドダストが美しい朝。

枝につもった雪が朝陽で少しずつとけはじめ、気温が上がりきらないからそのままつららになり、花が咲いたようにみえる冬の木々。

桜よりも儚く散りゆくけれど、地面におちていくとけた雪の雫は、

春の種。

生きる情熱の温度で芽吹くよ。 


数日ぶりの太陽。

たぶん三日ぶりなのに、お久しぶりに感じる。

断水三日目。今日は気温も5度まであがるから山の水もとけて井戸水からタンクへくみあげられるか...と半日待ったけれど、すでに陽は日暮れの。

あきらめ、気温が今日よりもあがる明日に期待して明るいうちに家事も夕食もすませた。

早めに寝るだけの準備をして、仕事に戻り始めたら、耳障りな音が。

あっ !! 水道から空気がぬけるような音。

水出るかも! まさか気温が下がり始めた日没に。

だいぶ時間はかかったけれど、夜にはお湯もでるようになったけれど、夜のうちにまた止まるかもしれないと思い、あわててバスタブに湯をはり、温まり、富有柿をデザートに食べた。美味しい1日は今日もまた無事過ぎていった。